[レポート] マルシェをつくるワークショップ DAY2
「マルシェをつくるワークショップ」2日目のプログラムは、
お金まわりについて考える「収支計画」からスタート!
地域の店舗をケーススタディーとして、収支計算を行っていきます。
題材となるのは、
目標にしている行きつけの一軒や大手コーヒーチェーンなど、
前回からの宿題として視察をしてきた思い思いのお店。
実際にお店に行って数えたお客さん、スタッフ、席の数、
さらに回転率や人件費、売上などの予測をもとに、
そのお店の収支を計算してみます。
頭を抱え何度も電卓を打ちながら、
アドバイスを受けつつ数字をよりリアルなものに磨き上げていきます。
「想像してたのと全然違う!」
「ちょっとの違いで赤字黒字が大逆転してしまうのを肌で感じた」
「初期費用ってこんなにかかるんだ!」
数字の苦手な人も、一度計算に落とし込んでみることで
大きな一歩を踏み出せます。
普段は何気なく行っているお店も、
自分で小商いをはじめることを念頭に見てみると、
発見やヒントがたくさん。
そんな視察の大切さをお話くださったのは、
アドバイザーの株式会社八千和工房 藤原大介さんです。
都心に店舗を構えるカフェの経営、
スイーツの製造を行っている株式会社八千和工房の執行役員として在籍し、
マーケティング支援を中心に活動されています。
「マーケティングの基本として考えて頂きたいのは、
“お客さん目線で考える”ということ。
例えばお土産を買う男性なら、何を買えばいいかわからないと思っているんじゃないか、
手に取りやすく髙く見えるものを求めているんじゃないかと考えていくんです」。
「週に3回、定点と新しいものと2つをリサーチしますね。
どんな商品が出てるのか、クリスマス商品はいつ出るのか、とにかくいっぱい見ます」。
“お金がなければ頭を使って調べるし、それができないときには手を使う”という藤原さん。
自分で小商いを始めるとなると、
ついつい自分のほしいもの、作りたいものだけに焦点を合わせがちですが、
お客さんとなる人がどんな人なのか、
何を求めているのかを絶えず考えることが長く成功が続くポイントのようです。
さらに、藤原さんが手がけられてきた店舗や商品について、
営業の方法から売上の金額、失敗の原因など、
「なんでも聞いてくださいね」と商いの裏側までざっくばらんにお話くださいました。
そして続いては2回目となる「持ち寄りランチ」!
前回のフィードバックを反映しつつ、
実際にマルシェで販売することを想定し、
パッケージやプライスカードなども揃えた品々が並びました。
「バラバラな好みに合わせようとするんじゃなく、
自分が一番食べてもらいたい味で提供すること」
「ポップを置いていてもお客さんはワンセンテンスしか見ていないので、
パッと見て伝わるようポイントを絞ること」
フィードバックの中心となっていたのは、“何がウリなのか”という点。
実際にお客さんに販売するにあたり、
マーケティングのプロ、いち消費者、同じ小商いにチャレンジする立場という様々な視点から
商品と販売をブラッシュアップするコメントが集まりました。
学園坂タウンキッチンで、期間限定のカフェ&ショップをされていた経験のある藤原さん。
人通りの多い時間帯や年齢層など、
マルシェに向けての具体的なアドバイスも。
そして、ランチの後のプログラムは「販売戦略」。
次回開催するマルシェの運営方法などについて話し合いました。
広報、会計、運営の3つの担当を決め、
マルシェ全体の告知や会場レイアウトを相談していきます。
それぞれの思いや描くコンセプトを出し合い、
マルシェの名称も決定!
「あったか☆冬まち☆マルシェ」として、ワークショップの最終回となる
11月25日(火)に開催します!
ここから当日までの約2週間、
各自の商品のブラッシュアップやポップ等の作成と、
マルシェの準備を進めていきます!